大阪市旭区の家族葬中心の葬儀屋さん、大阪セレモニーさんの「終活フェア」で「エンディングノートを書いてみよう」というお話をしてきました。フェア終了後にお坊様が読経をされました。
人形というのは、単なる玩具以上の思い入れを持つものだと思いますが、これだけの数(旭区と阿倍野で3300体とのこと)の人形達が集まると圧巻ですね。各人形にはそれぞれ持ち寄った方達の思い出がたくさん寄せられています。最後は業者さんが回収していきますが、大阪セレモニーのスタッフの方々は、一体ずつ丁寧に扱っておりました。
(人形供養についての大阪セレモニーさんのページ)
「エンディングノートを書いてみよう」では、エンディングノートが持つ3つの効用についてお話しました。
1 自分史、家族史を次の世代に伝える
2 死後10分から始まる、相続人達の決断の手助けとなる
3 過去と現在に向き合うことで、自分の死を含めた自分と家族の未来と向き合えることができる
この3つです。
1については、例えば私が、エンディングノートに、私自身の人生を記録しておくことで、私の人生(あくまで私の主観で書いたものにはなりますが)を次の世代に残すことができます。私が私の両親の世代のことも記録しておけば、私の次の世代、に私と両親の人生を伝えることができます。そしてそれを引き継いだ世代がまた次の世代へと自分と家族の歴史を伝えていくことができます。世代間の完全な断絶が3世代、ときには2世代で発生してしまう時代の中で、自分と家族の歴史を伝えることは決してマイナスにはならないと思います。
2つについては、葬儀の方法、埋葬の指定等を細かく書いておくことで、相続人達の手助けとなると共に、それらの儀式を終えたときに「故人の想いをきちんと実現してあげられた」と相続人達に思わせることができます。
3については、自分と家族の歴史を振り返ることで、自分自身の将来、そして「死」に向かい合うことが可能となるということです。自分自身が老いていく中で、これからの人生で何をしたいのか、それには何が必要なのか、そして必ず訪れる死に対して自分はどう考えるのか、このあたりが整理できている人は、高齢者であっても、これからの人生においても優先順位を付けて生きておられるように感じます。そしてそれができている(ように思える)方々は、仕事を通じての浅く短い関係性の中ではありますが、魅力的に感じることが多いです。
遺言相続、後見の仕事をしながら、どうしたら人は死にきちんと向かい合えるのだろうとよく考えます。その一つの解答が「エンディングノートを書いてみる」ということではないかと思っております。これからもエンディングノートについてのお話をいろんなところでしていこうと思っております。よろしくお願いします。