今週は公正証書遺言調印立会いが続きます

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(新宿のセンタービル53階、シニアアメフトの懇親会にて。)

今週は公正証書遺言調印の立会いが3件あります。昨年から今年にかけて相談をお聞きし、ここまで打合せを重ねてきました。公正証書遺言作成業務についてですが、完全にできあがった遺言の内容を文書化したものが存在し、それを公正証書にするということであれば、当事務所や弁護士さん等も不要ですが、その「完全にできあがった遺言内容」を作成していく過程においては、当事務所等専門家が介在する価値は充分にあると思います。

最初にお聞かせいただいた遺言の内容と、最終的に公正証書で口授する内容がまったく同じという方はあまりおられません。例えば、子供がいないご夫婦であれば、お互いに遺贈するというところまでは考えてらっしゃいますが、先に配偶者が亡くなっていた場合を想定されておられない場合も多いです。そのような場合に誰に遺贈するのかを検討していきます。遺言者自身の兄弟姉妹甥姪なのか、それとも配偶者関係の親族なのか、それとも第三者なのか、それとも現時点では配偶者が先に死んだときまでは想定しないで、配偶者が先に死亡した時点で、そこからのことは考えるのか・・

こういったことを時間をかけて話をしながら、遺言の中身を検討していきます。遺留分を侵害するような遺言であれば、相続人間での紛争を少しでも減らすようにするかどうかを遺言者と話をして、紛争はしないにこしたことがないというのであれば、例えば、付言事項において、どうしてこのような遺言を作成するにいたったのかという思いを書いてもらい、その原稿をもとに話合いをしていきます。当事務所、当職が誘導しないように気をつけながら、良い着地点を探っていきます。

その他、相続税のこと、その他検討していく内容はたくさんあります。そうしたことを一つずつ話合いしていきながら「完全なもの、少なくとも現時点においては最良の遺言内容」を作り上げていく作業こそが、当事務所の「遺言作成業務」になります。もちろん、すでにできあがった遺言原稿を持ってきていただいて、それを公正証書にする「手続き代行」もいたします。これまで150件以上の公正証書遺言の調印に立ち会ってきました。公正証書(自筆証書)遺言作成に関するご相談したいことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。よろしくお願いします。